8.7

8.7/10

Needle drop(音楽レビュー系YouTuber)とかが高評価付けてから後出しでこのレビューを書くのもどうかと思うが、かなり重要なアルバムだと思うのでレビューした。

横浜出身のシンガーソングライター(?)春ねむりが出す初めてのフルアルバムがこの「春と修羅」だ。Needle dropが本作をレビューしたことで海外のリスナーを中心に有名になり、Primavera soundなどの有名海外フェスへの出演も既に決まっている。ただフジロックのオファーは来なかったらしく、オーディションに応募して出演を勝ちとろうとしている。(もしフジロック関係者が読んでたら、是非オファー出して欲しい!)

少し聴いて驚いた。新しい邦楽の形がそこにあった。

春ねむりの音楽は「ポエトリーラップ」というジャンルに分類されるものだ。日本語ラップの文脈から出てきたというよりも、自分が作る音楽にどう日本語を乗せるのが音として良いかという事を考えたときに、ポエトリーラップが一番しっくりきただけだろう。

このアルバムで明らかになったのは、ポエトリーラップと日本語の相性の良さだ。普通の日本語ラップに比べて、聴いた時に不自然な感じが全くしない。おそらく、「英語は強弱アクセントの言語で日本語は高低アクセントの言語」という違いからそうなっているのだと思う。KOHHレオブタのレビューをしていくなかで、日本語はラップに向いていないのではないかと思うようになってきたが、春ねむりはその問題に対し「ポエトリーラップ」という一つの解決策を提示することに成功した。日本語ラップは春ねむりのこのアルバムから新しく歴史を重ねていくのがいいのではないだろうか?

「春と修羅」は邦楽の未来を切り開いたという点で、高く評価されるべきアルバムである。今後は春ねむりに影響を受けたミュージシャンが続々と出てくるだろう。