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7.0/10

京都発のパンク(?)ロックバンド、おとぼけビーバーは、日本語ロックバンドの1つの「完成形」である

 

知らない方がいれば、おとぼけビ〜バ〜の雰囲気を知っていただくために、まずこのPVを見てほしい

 

 

きったねえ!ざっくりいうと、男うぜえ、ファックみたいな感じのバンドだ。

 

前作「おこしやす!おとぼけビ〜バ〜」を聴いたとき、日本語ロックンロールにまだやりようがあったんだ、しかもこんなストレートなギターロックサウンドで、と驚いた。ギターウルフとか5678sみたいな世界に通用する和製ロックンロールバンドになるんじゃね?と思って個人的に布教していたのだが、そのストレートすぎるサウンドのせいか、音楽マニアみたいな人にはあまり取り合ってもらえないことが多かった。

 

ところが最近、新譜がpitchforkで良いレビューがついた。これでインディーロック批評家(笑)みたいな人とか、自分を構成する9枚(笑)みたいな人にも取り合ってもらえるようになるんじゃないかと内心喜んでいる。

 

これ以降は細かいつまんない話なんで、別に読まんくていいです。pitchforkもいいっていってるし、今すぐブラウザ閉じてSpotifyでおとぼけビ〜バ〜聞けって話😎👍

 


 

新譜は、前アルバム以前にリリースされていた「愛の暴露本」や「Love is short」路線に回帰したような、シンプルなハードコアパンク風の曲や、「おこしやす!おとぼけビ〜バ〜」の曲に出てくるような変拍子的なブレイクに注目してそれらを繰り返すような手法で作られた曲が多い。過去曲の再録も多くて、過去作を聴いてた人にとっては「衝撃作」ではなかったと思う。前作より金はかかってるのか、サウンドはばかかっこよく、それだけでお釣りが来そうだが。曲調の変化はドラマーが変わったのが関係しているかも知れない。

 

歌詞は、シンプルに単語を繰り返すような曲が多く、前作よりもメッセージ性が薄い。これは、おとぼけビ〜バ〜の人気がより高い海外に媚びて、「サウンドとして」の日本語詞を意識したものだと思うし今作の曲調に的確にチューニングされていると感じるが、日本語話者としては残念。2018年に実力を買われコーチェラに出ていた(すごい!)のにもかかわらず、X JAPANの話ばかりしていた日本のロックリスナーのせいもある。歌詞に関しては、「日本語」ロックとしては、前作のバランスが絶妙だったと思う。

 

と、ややマイナスなレビューになってしまったが、普通に名作だと思うし、個人的にはいま日本で一番イケてるバンドだと思っている。ただ音楽性は旧作を行ったり来たりしている、つまり、おとぼけビ〜バ〜はもうすでに「完成されたバンド」であり、これ以上の発展はないのじゃないか、という予感がある。