はじめに

 

シャロームシャロームとかいう変な名前、そしてThe Shelter For Music Loversとかいうダッサい標語を見て、胡散クセェなぁ…とプラウザバックボタンを押そうとしたそこの君!
ちょっと待って欲しい!!!
いやまぁ俺にも意味わかんねぇし!クソスベってると思うけど!!もう引き下がれない所まで来てしまっているらしいのよ!!!勘弁してくれ!!!!
…いきなり趣旨からズレてしまった。
そうじゃなくてだなぁ、何が言いたかったんだっけ?
とにかく!このサイトは、あいみょんだとかking gnuだとかをワザワザ聴いて難癖をつける為の物ではなく、面白い音楽を紹介してコミニティーを作る為のものだったはず!
という事で今回!頑張って平成のアルバムベスト10を作ってみたので読んでみて欲しい…
そして!サイトの名前の代替案を誰か思いついたらメールしてみて欲しい…
(レビュー自体は死ぬほど真面目に書きました。どうかよろしくお願いします…)

 

10. 坂本 龍一 / async

 

(ここに来て、いきなり現代音楽的な作品を引っ張り出して10位にねじ込む…なんてのはちょっと卑怯かもしれないけど勘弁してほしい。だって最高なんだもん!!!)
坂本龍一にとって、がんを患って明確に死を意識した後に出した最初のオリジナルアルバムがこのasyncである。
「架空のタルコフスキー映画のサウンドトラック」というコンセプトで制作された本作は、フィールドレコーディングが多用されており、題名通り『非同期性』がポイントとなっている作品である。
アルバムを通して、ピアノやアナログシンセの美しいメロディーで満ちている。しかしそれ以上に、楽器を叩いた音だったり、落ち葉を踏む音だったり、非旋律的な“音”に耳を傾けてみて欲しい。タイトルトラックである「async」などはその極地だ。注意深くこのアルバムを聴いてみると、僕たちの身の回りにも沢山の面白い“音”が満ちているという事に気付くことができる。
このアルバムの制作時期に撮影されたドキュメンタリー映画『CODA』に観られる、面白い “音”を探し求めて無邪気にはしゃぐ坂本の姿が全てを表しているように思う。
この67歳のおじいちゃんは、まだまだ尖りまくった天才のままだ。

 

9. NUMBER GIRL / SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT

 

 

平成を代表する日本のギターロックバンドは何かと聞かれたら、やはりナンバーガールだろう。最初にこのアルバムを聴いたとき、曲ってこんなにうっさくていいんだ!と驚いたし、今でも聞くたびに爆音でギターを弾きたい衝動にかられる。カルチャー的にも向井秀徳が、かっこいい文系ロックオタク、みたいなのを確立したバンドだと思う。

持論だけど、ナンバガぐらいの時期までは海外のオルタナを直接参照するアーティストが多かったけど、ナンバガとかが偉大過ぎてそれ以降は海外を参照した日本のバンドを参照するバンドが増えたと思う。そうするとやっぱりオリジナルが持ってた衝動みたいなのが薄れて、そのせいで中途半端なポップをやるギターロックバンドばっかになってしまったんじゃないか。アジカンとか、去勢手術を受けたナンバガみたいな。再結成が楽しみだ。

 

8. MELT-BANANA / FETCH

 

所謂ノイズロックと呼ばれるジャンルにおける20年選手の大ベテラン、Melt-bananaの現時点での最新アルバムが本作だ。メンバーの入れ替わりなど様々な紆余曲折を経た後、ボーカルとギターの二人のみ!という新たな体制で創り上げられた本作は、初期のグラインドコア的な作風を革新し続けた末の最高傑作であると捉えて良いだろう。
「ベースとドラムがおらず、ギターとボーカルだけのノイズロックバンド」と言われると、小難しい音楽性を想像してしまうかもしれないが、そんなことは無い。なんなら今回のリストに挙げたアルバムの中でもトップクラスの聴きやすさだ。
ベースとドラムは消えてしまったわけではなく、打ち込みという形でしっかり個性を持って存在しているし、アルバムを通してスリリングなギタープレイとシャウトで埋め尽くされ、なおかつコンパクトにまとまっている。ここまでエフェクターの使い方に特徴が表れているギタリストはいないのでは無いのだろうか、試しにギターに耳を傾けつつ聴いてみて欲しい。あなたもすぐにAgataのぶっ飛んだスライドギターの虜になるはずだ。
ノイズロックとなると、聴き慣れていない人からすれば取っ付き辛い作品に思ってしまうかもしれないが、騙されたと思って本作を聴いてみて欲しい。ただただ楽しいから、ホントに。頼むぜ、マジで。てかそもそもノイズなんて括り自体がクソ。ロックンロール!

 

7. BNEI / 塊フォルテッシモ魂

 

 

そもそもとして、「世界をターゲットにしている」、「企業で作るため予算やスタッフが充実している」、等の点から考えてみても、ゲームミュージックが世界に誇れる日本の音楽である事は想像に難くないと思う。沢山の名曲がこの30年間で生まれたが、アルバム単位として聞けるような作品…となると、塊魂のサウンドトラックが思い浮かぶ。全ての曲に個性があり、極めてクオリティーが高い。ゲームの構造上、曲数がそこまで多くならないというのも大きな要因だろう。
演歌歌手にラップをやらせた『月と王子』、今で言うkawaii文脈で捉えても極めて上質な『Lonely Rolling Star』、子供に失恋ソングを歌わせた不思議にセンチメンタルな『さくらいろの季節』、また『You Are Smart』などのエレクトロもカッコいい。アイデア満載でとにかく楽しいのがこのアルバムだ。
奇抜なデザインやぶっ飛んだゲーム内容に目が行くかもしれないが、このサウンドトラック自体も素晴らしい作品である。

 

6. BORIS / あくまのうた

 

 

ハイパー偏見なのは自分でも分かってはいるが、やはりメタルのシーンというのは閉鎖的な印象が強い。そういったシーンにどっぷり浸かっている人からしたらふざけるな!と言われてしまうだろうが、シーンの外の人からしたら、ともすれば伝統芸能的な音楽のように捉えている事も多いのでは無いだろうか。
かくいう僕もメタルにそういった印象を勝手に抱き、食わず嫌いで手を出しかねていた。そんな僕をぶっ飛ばしてくれたのがこの『あくまのうた』だ。
ライブハウスの中、目の前で情熱的な演奏が繰り広げられているかのような30分。ただただ圧倒された。
海外進出の先駆け的なバンド、borisの5作目となるミニアルバムが本作だ。まず第一に、borisというバンドが偉大なのは、早くから海外に進出し、数多くのライブをこなしつつリリースを続ける、という地道な努力を続け成功したという点だ。音楽性も、沢山の影響元を取り込み消化した上で、どう切り取ってもborisというオリジナリティーを確立した、という極めて真っ当な進化を続けたものだ。こういったまっすぐに努力を重ねたバンドが成功し、確固たる地位を確立している、というのは何よりもカッコいい事実では無いだろうか。
みんなもこの世界にどっぷり浸かってみないか?バンドっていうのはこんなにもカッコいいものなんだぜ!

 

5. Merzbow / Pulse Demon

 

cストレートエッジ!とことんストイック!これこそが究極の音楽だ!いやいや、これは音楽なのか!?!?!?
みんなは「ジャパノイズ」という単語を聞いたことはあるだろうか?日本のノイズミュージックというのは海外で評価されることが多く、あっちのファンの人達が「Japan+Noise」で『Japanoise』なんて呼ぶようになってから生まれた造語らしい。YMO等の音楽がブームを起こす中、既存の音楽に対するアンチテーゼとして生まれたモノの究極がこれらのノイズミュージックであると捉えて良いだろう。
そんなジャパノイズの立役者として有名なのがmerzbowこと秋田昌美だ。自作の機械等を用いたインダストリアルなノイズが特徴で、もはやメタルだとかそーいう次元じゃ無い。膨大なリリースを経た今でも、とにかく精力的に活動していて、沢山のアーティストに影響を与え続けているマジですごい人。見た目も、魔法使いみたいというか仙人みたいというかなんというか…見るからに凄そう。普通にカッコいいよね。
そんな膨大なリリース群の中で、代表作とされているのが今回挙げた「pulse damon」だ。こーいうジャンルは、ライブっぽいイメージが強く、アルバム作品としてまとまりがあるのかと言われると「???」となることも多い。あえて選ぶとするならば、洗練されている今作になると思う。覚悟は必要だが、意外と分かりやすく曲ごとに違いがあるのでチャレンジしてみて欲しい。
どうだろ、みんな興味を持ってもらえただろうか???分かりやすい例で言うと、『あまちゃん』の劇中歌なんかで有名な大友良英もここら辺の文脈の人だぜ?世界基準で考えると、やっぱりここら辺の実験音楽みたいなシーンこそ、日本のアートを知るには避けて通れないんですよね。参ったね、ホントに…

 

4. チャットモンチー / 生命力

 

 

(そういった表現が存在するのだとしたら、の話ではあるが…)こういった作品こそが“ウェルメイドなポップアルバム”では無いか。
徳島県出身、2000年結成の3ピースバンド、チャットモンチーによるメジャー2枚目のアルバムが本作だ。3人の作る音楽が僕たちを惹きつけてやまないのは、「メンバー各々が作詞、そこに橋本がメロディーをつけていく」、という特殊な作曲法によるものが大きいと思う。
詩が先行で作られるということもあり、個人的には割と突飛な展開を繰り返す曲が多いと感じるが、3人のバランス感覚が優れているため非常に聴きやすい。また、各々のパートのアレンジが突き詰められているため聴いていて飽きない。単なるコードストロークに終わらない隙間を活かしたギターやベース、特に緩急のついたドラムのアレンジは職人業だ。そして最後に、メンバー各々が作詞をするので、曲ごとの世界観に個性が表れるのが面白い、というのも大きいだろう。誰か一人が作詞作曲を担うバンドがほとんどの中、チャットモンチーのようなケースは非常に珍しい。
本作こそが、ポップミュージックの金字塔として、僕たちのお手本であり続けるであろう傑作だ。

 

3. 神聖かまってちゃん / 友だちを殺してまで 

 

中学生の時、友達がいなかった。学校に行きたくなくて仕方がなかった。どうすれば友達ができるかなんてわかる筈もなく、一人で帰るだけだった。
暇だったし、何か趣味でも作れば話題になるかもしれないと思って、カッコつけて洋楽でも聞いてみることにした。
ビートルズを聴いても、ツェッペリンを聴いても、何がいいのかよく分からなかった。そんな流れで、部活からの帰り道に今度はニルヴァーナを聞いてみた。
衝撃だった。本当にカッコよかった。僕のモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。
そして、何をしていても僕の頭の中ではニルヴァーナが鳴り止まなくなった。
同じ衝撃を味わいたくて、色んな音楽を探して聴き漁り始めた。
90年代だとスマパンなんてバンドが良いらしい。レディオヘッドのKID Aなんてアルバムも見つけた。その流れでエイフェックスツインも聞いてみた。なんじゃこりゃ!?!?もうとにかく楽しくて仕方がなかった。
そんな中、日本には“神聖かまってちゃん”とかいう変な名前のバンドがいるらしいと知る。
「ロックンロールは鳴り止まないっ」を聞いた。泣いた。これは僕の歌だと思った。そして『友達を殺してまで。』というアルバムは僕の宝物になった。
2chでの自演だとかステージでのリストカットだとかそういう話題性とかは一旦おいといて、思い切り感情移入して聞いてみてほしい。
の子の紡ぎ出す言葉やメロディー、そして声は、僕たちが日々抱えて生きているモヤモヤを完璧に切り取って表現している。このような稀にみる傑作に出会い、感動できるのは、僕たちが日本という国に生まれたおかげだ。

 

2. Cornelius / FANTASMA

 

 

「あー、あー、マイクチェック、あー、あー、聞こえますか?聞こえますか?」
小山田の気の抜けた呼びかけから始まり、凄まじい密度のパロディや引用の嵐の中、一気に50分を駆け抜けて行く。
90年代、東京は世界で一番レコードが集まる場所とされていた。そんな東京で、時代や文脈を無視したまま夥しい数のレコードを摂取した小山田は、美島らと組み、当時最先端の技術を駆使してこの作品を完成させた。
日本の音楽業界に、『世界に出て行こう!』という流れがあった最後の時代、いわゆる『渋谷系』の最終到達点がこのアルバムだ。時代の流れ的にも、著作権的な観点からも、当時の日本でしか作られず、これからも唯一無二であり続けるであろう作品である。
corneliusは、この作品で世界デビューを果たした後、自身の演奏を切り刻んで組み立てて行く手法へと進化を遂げ、今も独自の音楽性を貫き続けている。

 

1. Boredoms / super æ

 

このアルバムについて何か書く…となった時に、ジャパノイズの文脈がどうだとか、クラウトロックからの影響がどうだとか、そんな風に偉そうに表現するのは間違っていると思う。そもそも、コレはそんな風に考えながら聴く作品では無い。
あえて書いてみるとしたら、“ワケわかんないけど、とにかくアガる”…コレに尽きる。安っぽい表現にはなるが、許してほしい。
80年代大阪で結成、海外のアンダーグラウンドシーンと共鳴し、世界へと羽ばたいて行ったバンド、それがBoredomsだ。
凄まじい数のレコードを発表し、国内外問わず様々なバンドに多大な影響を与えて来た彼らの、そのつかみ所のない活動における一つの到達点となったのがこの『Super ae』という作品である。それまでの悪趣味になる限界に挑戦するようなノイジーなロックはそのままに、その純粋なエネルギーの塊であるパフォーマンスを、極限まで研ぎ澄ました末に完成した1時間の芸術作品だ。こんなにパワフルで美しく、テンションの上がる作品は無い。
音楽を普段聴かないような人ほど、試しに腰を据えて聴いてみて欲しい。特に「Super Are」から「Super Going」に移る流れなんかは、何度聴いてもブッ飛ばしてくれる。最高だ。
つまるところ、僕らが日々色んな音楽を聴き漁るのは、“ワケわかんないけど、とにかくアガる”…こんな瞬間を追い求めているからでは無いだろうか。そして、このアルバムにはそんな瞬間が詰まっている。音楽の究極のカタチだ。

 

おわりに

 

まず、ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら心からお礼申し上げたいです。力不足な事もあり、間違っている部分が多々あると思いますので、ツイッターだとかメールとかにガンガン連絡くださると嬉しいです。
載っけたアルバムは完全に個人の好みで選んでいるのでオカシイだろと思っても勘弁してください…いやでもまぁ坂本龍一とかを選んだのは卑怯だったよな…CHAIのPINKとかの方が良かったか!?
まぁそんなこと言い出したらキリがないし、疲れたのでとりあえずこれで終わりにします。
最後になりますが、オススメの音楽とかあったらドンドン教えてください!ウッヒョ〜!友達が欲しい〜!!!!!(泣)

 

 

Credits

Yoshimura (@doyourbest0721) : async, 塊魂, 友達を殺してまで, FANTASMA, Fetch, Pulse demon, super ae, 生命力, はじめに, おわりに

Sison : schoolgirl distortional addict


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